OCN(NTTコミュニケーションズ)のメールサーバーに潜んでいた不具合を発見した。

これは既にOCNテクニカルサポートのしっかりとした技術者が事実を認めたので、
確定情報として発表します。

OCNの個人向けメールサービスは、昨年秋のサービス拡充によって、
ある特定の条件でメールサーバーがメールの着信を拒絶するという
バグを抱えました。

この条件が発覚するのになぜこれだけ遅れたかと言うと、
一つはそのサービス拡充が、全員に一律一斉に提供されたのではなく、

「OCNのWebページにアクセスして『ログイン』した人だけ」

に切り替えを半強制的に誘導していたからです。

だから、普段、メールサービスをブラウザを使わず、
パソコン上の一般的なメールソフトしか使わないユーザーは、
そんな誘導が行われていること自体を知らされず、
古いサービスのままメールを使い続けていました。
私自身、2008年10月にOCNと契約して以降、
古いサービスではこのような特定の条件での
メール着信拒否は無かったから、いつも通りの使い方で
何ら問題に出会うことがなかったのです。

で、その「特定の条件で起きることは何か」をお話します。

「発信者(From:)ヘッダが自分自身であって、
メッセージID(Message-Id:)ヘッダが同一の複数の着信メールは、
どの経路を経由して来たかとかヘッダが書き変わったかどうかの如何を問わず、
最初に到着したものだけをユーザーのメールボックスに保存し、
それ以外のものは全て着信を拒絶する。」

というものです。

一般的庶民にとって、「TCP/IP」とか「メールのヘッダ情報」というのは
やたらシチメンドウクサイ代物であって、
分からなくても日常交わすメールのやりとりに支障を来たさないから、
このような特殊な条件でメールを使う人はあまりいません。

ですが、私のように、「Web上で動くcgiプログラム開発」などといいう
内部情報の詳しいことに否が応でも触らざるを得ない人間にとって、
「TCP/IPの基礎知識」とか「メールヘッダの持つ意味」とかは
人一倍神経を使うものであったりします。

ですが、こんな大掛かりなインターネットプロバイダである
NTTコミュニケーションズともあろう企業の、
「技術サポート窓口」にいる人間のほとんどが、
こういう「技術者の初歩の初歩」とも言える上記基礎知識が
ほとんどないのである。

事件が起きていることを始めて知ったのは9日の夜であった。
私は事象を一つ一つ確認するために、実に多大な労力を消費した。
NTTコミュニケーションズの対応要員の的外れなテスト投稿指示に
「そんなことをしても事件の再現はあり得ない。
あなたはインターネットのド素人なのか?」
と何度怒鳴りつけたことだろう。
MLに参加している人に夜分に電話をして、
その家族に不審がられて電話をガチャ切りされたこともあった

渋々対応要員の気が済むために、加入している複数のメーリングリストに
何度もテスト投稿をさせられた。メーリングリストの加入者にとっては、
趣旨に外れるテスト投稿を何度も受け取り、不快に思われたことだろう。

打ち切られそうになるテクニカルサポートの電話を必死に繋ぎ、
やっと基礎知識のある技術者が窓口に出てもらえた。
そして、事の本質がどこにあるのかを伝えた。
アクセスログを記録する態勢をNTTコミュニケーションズ側に
とってもらって、現象の再現を確認してもらったのが今日13日の午後。

間もなく、先方から、システムの抱える現時点での「仕様」として
そういうメールの着信拒否をするサービスになっていたことに
「初めて気がついた」と言う。

彼らが現時点で言うところでは、
「これは仕様であってバグではないと思いたい。」
ということであるが、一つ一つのパケットの流れや
一つ一つのメールヘッダ情報の持つ意味には、
玄人にはそれなりに重要な意味を感じて、
敢えてそのヘッダ情報の取得で相手側サーバーの
動作確認に使っていたりする。

だから、「プロバイダの勝手な一存でメールヘッダに
国際基準の技術仕様に反する不都合な仕様改変をしてほしくない。」
というのが技術者の極当たり前の要求だ。

4月26日に初めてこの新サービスへの半強制的な誘導があった際、
私は口酸っぱく言葉を強調して、

「今までの仕様と違う勝手な設定変更はしてもらって困る。
『新サービスは単にサーバーのユーザーの利用できる領域を
1GBに拡充するだけであって、それ以外に一切設定変更は行わない』
というのは本当に本当か?
もしも僅かでも使い勝手に不都合な改変があるのなら、
私は1GBの領域拡張というメリットは不要で、
使い勝手のいい、これまでの狭い領域でそのまま使い続けたい。」

と抵抗した。

それに対するNTTコミュニケーションズ側の回答は、
「領域拡張以外の如何なる不都合な仕様変更はありません。
どうか我々を信じて新サービスに移行してください。」
という一点張りであった。

「このやりとりは、しっかりNTTコミュニケーションズ側の
テクニカルサポートに録音記録として残っている」と、
今日現在の電話応対で担当者が言明している。

従って、今回のこの不都合な仕様変更は、私にとっては
騙し打ちみたいなものであるから、

1)領域が狭くなっても古いサービス・古いサーバーに戻す。
2)領域拡張した新サービスでのこの不都合な仕様を旧サービスと同様に改善する。

のどちらかをするよう要求した。

ユーザーの不利益となる情報を隠したまま新しいサービスを強制するのは
消費者契約法第4条の一
  重要事項について事実と異なることを告げること。
  当該告げられた内容が事実であるとの誤認
にまさに該当する事案であり、これを放置することは
事業者の課された義務違反以外の何物でもない。

今現在は、明日のNTTコミュニケーションズの側の
責任者会議の結果を待っている状態である。
是非、不都合な仕様変更を取り消し、
メールヘッダの持つ意味を台無しにする今の仕様を
旧サービスと同等に改善する道を選んでくれることを祈る。
好き好んで訴訟を始めたいのではないのだから。

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この記事へのコメント

同じ問題でOCNとやり取りをしています。
2010年05月30日 21:09
私も同じ問題でOCNとやりとりをしています。
通信事業者がユーザのメールを勝手にどうこうするなんて言語道断だと思っています。

私はユーザサポートだけではらちがあかないと感じたので、総務省の行政相談にも意見を求めました。

早いところこんなつまらない問題から解放されたいものです。
2010年06月01日 05:32
私も、総務大臣に直接twitterで苦情を出しましたが、
全く反応がありませんでした。
消費者庁にも関わるかと思いましたが、
おりしも普天間問題でごたごたしている状況で
今出すタイミングかどうか迷っています。
ただ、受任見込みの弁護士は見つかっているので
この件で提訴する方向で準備をしています。
連名で提訴してくれる仲間が増えてくれますと
とてもありがたいのですが・・・

この問題に関するもうひとつの記事も
ご参考にして下さい。
同じ問題でOCNとやり取りしました。
2010年10月15日 11:33
去年のOCNメール切り替え後に同様の事象が発生して
メーリングリストのメールが届かなくなりOCNとやり取りしました。
こちらから質問しても回答はしないし酷いサポートでした。
なんども問い合わせてやっと回答する、また何度も同じことを聞いてくる。
こちらからの指摘で上記のような仕様になっていることを認めています。
それが去年の話なのでサポート部門に情報共有されていないんですね。。
問題があったときに旧システムに切り戻せないのもどうかと思いました。
わたしは、とても話にならないので即効でOCN解約しました。
とおりすがり
2011年04月27日 09:29
message-idは、RFC 2822でだぶっちゃいけない事になってる。
読みましたか?
とっくの昔にRFCは読んでますけど。
そしてその取り決めが全く実態を反映していない現実も
知っておりますが。
会員全員にMessage-IDのダブりのない記事を配信するMLが
あったら指摘してほしいくらいだね。
RFCやその日本語訳はちゃんと甲号証で提出済みです。

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