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zoom RSS 子供から危険を取り去ることの「危険」(キョウチクトウ騒動)

<<   作成日時 : 2009/12/11 22:15   >>

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  夾竹桃の花は 紅い花
  私の涙は 銀の鈴・・・


シンガーソングライターのさだまさしが
グレープというフォークデュオ時代に作った
アルバム「せせらぎ」に収録された一曲、
「女郎花」に出てくる一節だ。

この夾竹桃が福岡市の公立学校から600本も
根こそぎ伐採される運命に立たせられているという。

キョウチクトウ:「毒性強い」と学校の木すべて伐採 福岡

たった一通の匿名の通報を元に決められたこの通知、
またものお決まりの「ことなかれ主義」と嘆きを感じる。

確かにキョウチクトウは毒性のある木だとのことである。
そのこと自体は私にも初耳だった。
ただ、毒性があるからというだけで公立学校から排除して、
それで子供にいつどうやって

「この木は綺麗な花をつけるけど毒があるから気をつけてね。」

って教育をできるのだろうか。

大人は子供の危険を回避しなかった責任を求められて訴訟になることを
恐れたのだろう。
私の子供時代にも、

「子供が非行に走らないために子供にナイフを持たせないようにしよう。

という大々的な標語が市内に掲げられていた。
しかし私は鉛筆を削る時はいつも「小刀」を使うよう教わって
いつも小刀を筆箱に持って通学していた。
鉛筆だけではなく、図画工作、野山で枝などを使って自作する遊具など
さまざまな場面で小刀は活躍してきた。

子供は確かに危険を知らない。
しかし、危険を知らないまま大人になって、
その大人はいざ何かの危険に陥った時に
しっかりと適切な危険回避の行動をとれるのだろうか。

ストーブに触ると熱くて火傷する。
親はそれを注意するが、おそらくだれもがどこかで
一回は火傷を経験する。結局百聞は一見に如かずで、
自ら体で熱さと怪我の手当方法を経験してこそ、
次の世代に危険とその対処方法を伝授出来るのだ。

確かに放射線物質などの危険を子供の周りで放置できないことは分かる。
それほどの高度な危険の事を言っているのではない。
「普段、身近にある危険」は
全く消し去ることは不可能であって、
「危険な物はいつも身の周りにある」
ということを前提に、周りの大人たちがその危険と対処方法を教えるのが
本当の教育ではないか?

都市部にばかり住んでいる人間には分からないだろうが、
ちょっと都会から離れるだけで、毒のある植物なり生物は
あまりにもありふれている。

北海道の風景に頻繁に出てくる鈴蘭(スズラン)も毒草だ。
古来闘いの毒矢に決まって使われたトリカブトも
ごく普通に野山に生えて綺麗な花を咲かせている。
キノコ狩りに行けば食べられるキノコとそっくりな
毒キノコもたくさん生えている。

私は子供のころから何度もキノコ狩りや山菜採りに行き、
だから、食べられるキノコと毒のあるキノコを沢山見てきて
そこから学んだことは大きかったと思っている。

子供から危険を取り去ることに一生懸命になると、
危険に対応できないモヤシっ子ばかり育つことになる。
本当の教育とは、むしろ、身近に危険を適度に配置して、
ある程度の怪我するぐらいの環境の中で、
危険への対処方法を自分で出来るように学ばせることだ。

福岡市で伐採される夾竹桃は紅い血を流すのだろう。
そして、大切な教育の機会がまた一つ消えていくのであろう。

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