嘘を言ってしまったこと:営業職

さて、前の記事で放送局の嘘を書いているのだから、
自分に甘くするわけにはいかない。

12年ほど前、私が初めてホームレスになって、生活保護申請したものの、
「水際作戦」という違法な対応で清水市市役所(当時)に拒絶されて
せっかく勤めていた派遣会社のプログラマー職を泣く泣く退職して、
市役所の指示の通りに住み込みの仕事を探して何カ月か過ごした。
その中の一つに、今はもう存在しない住宅リフォーム会社の営業職があった。

大手ペンキメーカーの高級品での塗り替えの契約を取る仕事だったが、
当初入社面接の際に説明されたことは、実際に入ってみると、
だんだん嘘であることが分かってきた。
大手ペンキメーカーの質の良い製品であったことは事実らしかったが、
性能がメーカーの説明より誇張されて、
しかも、そのリフォーム会社を通すよりも
建ててもらった会社に頼んだほうがずっと安く済むのであった。

当初性能を信じて売り込みしていた時にはやりがいを感じていたのだが、
色々嘘が分かってきてからは、契約を取ることに罪の意識を感じ、
転職先を探して2カ月で退職したのだった。
しかしどんなにやる気無く仕事しても、なぜか契約が取れてしまうもの。
今住んでいる富士宮市の市内にも数件、契約をしてもらったお宅がある。
12年前に回って今は場所もお名前もはっきり思い出せないが、
もしもそのお宅が期待していたよりずっと早く性能低下を感じるような製品だったら、
私は言ってみれば嘘をついたことになる。

「営業職とは、例え他社の製品が自社より良いと分かっていても売らなきゃならない。」
とは、一般常識だとは思うが、実に後味の悪い人生経験として今も心に棘となって残る。
ただ、営業職で好成績を残す人の表の顔と裏の顔の落差を目の当たりにしたことは、
反面教師として私自身は勉強になったのかもしれない。

ただし、繰り返しますが、私の営業で契約されたお宅で、
「騙された」と感じるような性能低下が無かったかどうか、
今も大きな心配事として後ろめたさを感じながら生きています。

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この記事へのコメント

genki
2010年12月09日 09:57
なんか、とても大切なこと書いてくれたと思います。「後ろめたさ」を感じて生きていてもそのことを吐露することはなかなかできないですから。

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