『50Hz大震災』の盲点

今回の大震災で計画停電をすることになった。
私の住む富士宮は富士川の東側で東京電力管内第5グループ。
初日の今日は夕方17時~19時に市内の一部で停電になったとのこと。
明日は輪番が回って昼12時~16時のどこかで停電の可能性。

そこで、今回の災害を受けて防災体制の
盲点があったのだと深く考えるに至った。

これまで一番の心配事は「東海地震」であった。
更に大きく言うと、「東南海地震」というもので、
被害の集中するのは関東以西。
関東は電気の周波数が50Hz地域で、
富士川以西は60Hz地域の地域になる。

周波数を跨いでいても、それぞれの地域で
被害を受けない地域が半分残るような想定であって
それぞれのエリア同士で融通すれば電力不足を
回避できるようしていたみたいだ。

震災発生直後の報道をラジオやtwitterで見聞きしたときには
「60Hz地域からの融通も利くから電力不足は起きない」
という流言飛語だった。

しかし、実際に起きていることは輪番停電である。
津軽海峡を越えた北海道を除いて
関東以北の50Hz地域が壊滅的に打撃を受けて
東北電力も東京電力も自分の地域の電力を
賄うことさえままならず、まして相互に助け合える力はない。

頼みの綱の60Hz地域からの周波数転換には限度があって
全ては賄えないことも分かった。

東北地方で今回に匹敵する巨大地震が起きたのは
1200年ぐらい前のことで資料がのこっておらず、
地質調査からその可能性が指摘されていても
疑念を唱える専門家も多く、今回の震災を迎えた。

もっと早く来ると思っていた東南海地震は、
最近の研究から予想震源域が更に西に伸びて
日向灘(宮崎県沖)まで起きうると想定されている。
万一宝永の大地震以上の規模になれば
今度は西日本でM9クラスの大震災になり得る。
50Hz地域からの支援も望めない中でこれが起きれば
日本全体が電力不足になるだろう。

そして、原発に依存していた日本の電力事情も
大きく見直さざるを得ない福島の第一・第二原発の
危機的状況である。
これまで産官学が揃って安全だとお墨付きを与えて
強引に反対派を抑えて原発を推進してきた。
マスコミは全く伝えないが、
今、西日本でも中国電力管内に上関原発を建設する動きがあって、
中国電力と警察が反対派を急襲して怪我人を出してまで
国家権力を背景に強引に工事を行っている。
これを伝える記録映画「ミツバチの羽音と地球の回転」
http://888earth.net/
を是非ご覧あれ。

今回の地震を受けて、同じく原発建設を問われていた
宮崎県串間市の野辺修光市長は原発の是非を問う
住民投票を見送った。とても受け入れられる状況ではないと
判断してのことだという。賢明な判断だ。
串間原発、住民投票見送り:西日本新聞
今の地震学的研究レベルでは、かつて高知県沖までと
考えられていた想定震源域は上記日向灘まで
伸びると見られているからだ。

既存記者クラブマスコミは今回の震災そしてその結果としての
福島第一・第二原発の危機的状況をもってしても、
未だに上関原発問題を報じない。
フリージャーナリストや市民運動家たちはこれまでずっと
この問題を報じ続けてきた。
2011年3月10日岩上安身さんのUstインタビュー

我々はまるで安全ピンを抜いたまま手榴弾を胸に抱いて
生活しているような危険な道を進んできた。
マスコミが正しい情報を全部流していると盲信している。
市民運動をどこか冷やかに見下して見ないような風潮がある。

しかし、市民運動も頑張って勉強してテクノロジーの盲点を
告発し続けてきたのである。いままでその訴える声を
冷やかに耳をふさぎ続けてきた人たちも意識改革する時だろう。
原発を抱えていると、次に危機を迎えるのは日本に住む
みなさんなのですよ、と私は問いたい。

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